初めてホールでのピアノの発表会を終えた長男、その成長が見えた瞬間

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ご訪問ありがとうございます。みゅうです。

今日は習い事のお話です。

昨年の12月、初めてのピアノの発表会がありました。

初めてのホールでの演奏、たくさんのお客様の前での演奏、我が子より親の方が緊張しているんじゃないかっていうファミリーは、どうやら我が家だけではなさそうです。

500席ほどある中規模のホールを貸切ってのピアノの発表会。

発表会の出席者は、のん太郎の習っているピアノ教室の生徒だけでなく、のん太郎の先生と交流のある個人のピアノ教室の先生方の総勢20教室ほど集まっての合同の発表会となる。もはや大イベントだ。

演者の人数だけでも200人近くになり、午前から大人の夜の部まである発表会。先生方は大忙し、子どもはドキドキ、親はハラハラ、そんな緊張感が入り混じるピアノの発表会。何事も経験だ。小さいうちからこの空気感を味わえることは幸せなことと私は思う。

実際、個人のピアノ教室単独ではここまで大きなホールを借りての演奏会を開くというのは難しいでしょうし、個人の先生方同士の繋がりがあるからこそ、しっかりと設備の整ったホールで演奏ができるのだと思うと、もう感謝しかありません。

やはりピアノの先生を選ぶということから、その子のピアノ人生が決まると言っても過言ではなく、事前にピアノの発表会を見に行っておくという下調べも、今思えば大事な作業のひとつだったと実感です。

これも子供の人生の一つの出会いですからね。

それを親が作ってあげるわけです。けっこう重大責任だったんだなと、改めて思います。

以前、ブログでちょっとお話をしたことがあると思いますが、ピアノの先生も一人の人間であるように、我が子と先生との相性以前に先生の”質”という面も見極めなくてはなりません。

いやね、学校の先生が色んな先生がいるように、ピアノの先生にもいろんなタイプの先生がいます(笑)ほんと~に。

のん太郎の近所にも誰もが知る有名な国立大出のピアノの先生がいます。

のん太郎も今の先生の空きが全くなかったので、その国立大出の先生にお願いするか迷っていたことがありました。

しかし、保育園のママ友の子がその先生の教室を”クビ”になったと聞き、色々と話を聞いてみると・・・・・

ピアノの発表会の日に、外のロビーでお友達が見に来てくれたことが嬉しく、少し騒いでしまったようで、その発表会後の次のレッスンの日に、

いつも通りレッスンに行ったら、まるで鬼の形相かのように待ち構えていたそのピアノの先生から

「もう、○○ちゃんは、うちのレッスンに来なくて良いです。お母さまもご自宅でどんな躾をなさっているのですか?」

からはじまり・・・

「〇〇ちゃんは、普段もあまり練習してこないですし、ホールのロビーで騒ぐような子はうちの教室には相応しくないので、今日限りで辞めて頂きます。」

となり、もちろんその日はピアノを弾かず(弾けず)、その月のお月謝の返却もありそのまま帰宅。からのクビ・・・。辞めるはこびとなりました。

実際、その先生の音楽教室はおとなしく控え目な子が多く(のん太郎タイプはもちろん存在せず)、しかしそうさせていたのは、紛れもなく先生自身だったんだなと思います。きっと先生もおとなしいタイプの子が好きなんだと思われます。

クビになるほど、どんだけ騒いだんだろうとって思ってしまいそうですが、もう来なくていいよと言われた〇〇ちゃんっていうのは、のん太郎が2歳児クラスから年長までブレずに片思いをしている女の子。お友達の面倒をよくみて、しっかりもののおりこうさん。騒いだっていっても、たかがしれていることは容易に予測がつき、のん太郎だったら初回レッスンで即刻クビで間違いなかったなと・・・・

そんなママ友の話を聞いて、しみじみと・・・・

あぁ~やっぱりピアノの先生の質って大事~!と思ったわけです。

有名なコンクールに数多く入賞しているからといって、良い指導者になるともかぎりません。肩書も大事だけど、それだけに惑わされてはいけませんね。

さて、話が少しそれてしまいましが、のん太郎のピアノの先生は、のん太郎の性格や能力を早いうちから見抜き、気分が乗らない時はその歩幅に合わせてくれ、気分が乗っている時は褒めて褒めてのばし、常に少し先のゴール地点を考えレッスンにあたってくれていました。

母はもう見守るのみです。

そして発表会当日。

いやね、演奏も心配だったけど、待ち時間も心配で・・・(汗)

静かにしなければならない客席で静かにできるかどうか、もちろんこれはなかなか難しく・・・

知らないお友達の演奏を10人程度は、興味もあり何とか客席で静かに見れていましたが、だんだんと飽きてくるわけです。うずうずしてきてしまうんでしょうね、あぁ~本当にこういう環境が苦手な子だな~と思いつつ、のん太郎の出番をひたすら待ちます。

13時にのん太郎の出番予定だったので11時半くらいに到着し、演奏を聞いたり、少し外に出てみたり、リハーサル室でピアノを弾いたりと過ごし、ようやっと出番がやってきました。いや~この時間が長かった~!

*適度に緊張をほぐしてあげること

*早く来すぎて間延びさせてないこと

*空腹でも満腹でもないお腹の状態にしてあげること

本番前の時間の過ごし方は、想像以上に大切です。

よく普段通りにと言いますが、私は過度な緊張で失敗するタイプだったので自分の本番は平常心へ持っていくことを心がけていましたが、のん太郎の場合は、適度な緊張感がより良い演奏につながると私は思っていたので

”リラックスして~!”とか”いつも通りに~!”という言葉は使わず、

今日が本番だよ!気合入れていこう!と、むしろこの本番という環境を少し煽ってみました。我が子のタイプに合わせての声かけ、舞台裏ではとても大事なことです。

さて、いよいよのん太郎の出番です。

適度な緊張がやっぱり良かった!

舞台袖から舞台中央までしっかりと歩き、舞台の真ん中で気を付けの姿勢からのお辞儀。

このお辞儀の仕方で、ピアノの出来が想像できる!ともいわれるくらい、舞台上でのお辞儀はとてもとても大事です。

さてのん太郎。

舞台上でしっかりお辞儀ができたものの、お友達のママが客席から手を振ってくれたのがうれしかったのが、舞台上で手を振り返しており・・・ちょっと笑いが・・・(笑)まぁ、そんなところものん太郎らしい!

さて、演奏。

席に座り、席と鍵盤の位置を確認。

ピアノの鍵盤に指を置きでは、一呼吸。この一呼吸がとにかく大事!!!本当に大事!!!

ピアノに指をおいた瞬間にすぐに弾き始めたら、これもまた「この子はまだまだだな~」という印象を与えます。

その曲の第一音が鳴る、ほんの一瞬の時間に流れる無音を聞く。

これができるとできないでは大違いです。

無音を聞くって、無い音を聞くって不思議な表現かと思われると思いますが、

のん太郎にはこの無音を聞いてと常日頃から教えてきました。

演奏前の無音である「シーン」という音が自分のなかでキャッチできたら、弾き始めるようにと散々伝えてきて(案外、子供にはこれが難しい!)いざ、本番です。

席に座って、指をセットしたわずかな時間にながれる無音をキャッチできたのか、一呼吸おいて、弾きはじめたのん太郎。素晴らしかったです。

曲はバルトーク作曲の「あそび」。

小学校低学年の部のコンクールの課題曲にもなるような曲で、ピアノの勉強となる色んな要素がふんだんにちりばめられています。

何度も何度も練習をしてきたこの曲を舞台で弾ききったのん太郎。

弾き終え、ピアノの椅子から降り、また舞台の中央でお辞儀。

そして舞台袖へとさがりました。

のん太郎も、ふーー。

ママもふーーー。

けど、この「ふーーー」

彼を一回りも二回りも大きくし、舞台から返ってきたように思えます。

目は誇らしげで、そしてどうやら舞台の中央でみんなに自分の演奏を聴いてもらうということが、彼にとってとてもとても楽しく魅力的な出来事のようでした。

終わった。疲れた。やり切ったー!そんな思いの帰り道。

のん太郎が突然・・・・

「にいに!決めた!コンクール出る!ピアノのコンクールに出るぞ!」

ピアノのコンクールの話やビデオは前々から見せていましたが、舞台での演奏とそのビデオがリンクしたんでしょうね。急に思い立ったようです。

そしてのん太郎は、この初めてのピアノ発表会を皮切りに今年の初夏から行われるピアノのコンクールへの挑戦が始めったのですが・・・・この話はまた次回・・・。

さて、本番が終わっても翌週にはまたレッスンです。気はぬけませんね。

発表会後の初めてのレッスンですが・・・

発表会のお礼はどうしてる?予算は?スマートに感謝の思いを伝えたい

この記事でも書いてきたように、初回のレッスンにて

先生へのお礼とワインを手土産に、発表会のお礼をしてきました。それと同時に、先生から直々に発表会での演奏の評価をもらうのん太郎。しっかりと褒めてもらいご満悦。

発表会後のフィードバックって大事ですからね。それに親から褒めてもらうことよりも、先生から認めてもらいたい時もある。そしてまた一つ成長していくんだなと思います。

実は、今回とても嬉しかったことがありました。

先生から頂いたお褒めの言葉で

「実は、発表会後にお母さまにお伝えしようと思っていたのですが、今回プログラムナンバー作成にあたり、主催者側のスタッフから、私の生徒の中で3名選出し、お客さんが満席になる時間帯に出演できるようにプログラムナンバーを組みますと言われていて、その3人の中にのん太郎君を推薦させてもらっていました。」

と。

確かに、のん太郎のピアノの出番の時はお客さんが多かった。たくさんのお客さんに自分の演奏を聞いてもらうというのは、演者にとってとても有難いことだ。

決められた時間に客席が満席になるのはわけがあって、200人規模の演奏会となるので、途中に休憩や舞台上での集合写真をとるための時間等が存在する。集合写真も何度かに分けて撮影となるのだが、その集合写真の時間帯直前に演奏順が回ってくる子たちは、必然的に多くのお客さんに聞いてもらうこととなる。

その時間帯にのん太郎を選抜してもらった。本当にありがたいことだった。

のん太郎とピアノ。朝と夜の合わせて毎日1時間の練習。

良い時もあれば集中できない時もあるけど、ごはんを食べることと同じように習慣的にピアノの練習ができたら良いなとずっと思っていて、励ましたりおだてたり、時には叱ったり、習い始めた時からずっと二人三脚だった。

最近ではのん太郎のその日々の頑張りが、今こうしてピアノを弾ける!という結果につながっているんだよと伝えている。

あと4カ月程度で今の教本を終え、ブルクミュラーの教本に取り掛かるのん太郎。毎日のちょっとの成長が1年間積み重なると、大きな成果につながる。それを知って欲しい。そしてそこには紛れもない自身の努力があったこと。それがどんなに素晴らしいことか。

教本の進みが早ければ良いというわけではもちろんないが、しかしそこに本人の努力があったからこその結果であること、それを言葉にし毎日のようにのん太郎に伝えている。

ソワソワ系男子(つまり多動・・・笑)ののん太郎でもね、集中したらちゃんと結果に出るんだよ。頑張ったら、座ってピアノの練習だってできる。練習中もよくソワソワしちゃうけど、よく脱走もするけれど、ピアノの先生の前ではビシッと決められる時も、たくさん出てきた。

ピアノを習うっていいね。ピアノを弾けるっていいね。

そして、努力が報われることを知れて良かったね、のん太郎。

いつもありがとう。

美羽

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