ADHDの子供を育てるということ

家族4人で古びたお寿司屋さんへ行った時、そこで出迎えてくれたのは・・・

ご訪問ありがとうございます。みゅうです。

金曜日、明日はついに保育園最後の運動会!!

年少、年中と運動会当日は雨。ついでに言えば年少からの行事としてある遠足も3年連続の雨。遠足のお弁当も保育園内で食べ、運動会のお弁当も外で食べたことのないのん太郎のクラス。明日はラストチャンスです(笑)

年長さんになり色々とわかってきたのん太郎のクラスのお友達。みんなイベントの度に雨が降ることを自覚しだして(不憫)、1週間前にはクラス全員で大きなてるてる坊主を作っていました。それも特大の。

のん太郎も、自分は雨男なのか聞いてくるようになり、黙々とてるてる坊主を作ってました。

どうか明日こそは、お天道様が味方になってくれますように!!

さて今日は、育児とは何の関係もない話なんだけど、どうか付き合って頂きたい!

私の住んでいるマンションの近くに個人で営むちょっと古めのお寿司屋さんがある。

ずっと気になってはいたが、そのお寿司屋さんの佇まいがあまりに薄汚く(失礼)・・・・それに加え入口の外に置いてあるサンプルはお世辞にも美味しそうとは言えず、全く食欲をそそられない。

お寿司が大好きな我が家だが、手入れが行き届いていない清潔感のないようなお寿司屋さんに入るくらいなら出前の方が良く、近くに住んでいるものの今まで一度も利用したことがなかった。

赤提灯のともる居酒屋で熱燗と焼き鳥を嗜むならちょっと小汚くても許せる私だが、これが生魚を扱うお寿司屋さんとなるとまた話は変わってくる。

しかし先週末のこと。

急に何を思ったか、パパが突然そのお店へ行ってみようか!と言い出しだ。お寿司が食べられると思ったのん太郎ものん子も食い気味に話しに入ってくる。

急に行きたくなったと言うその理由を聞くと、録画していたテレビの影響だという。

どうやらアド街ック天国という昔からある番組で『建物は古いが料理が格別!』というお店の紹介があり、その建物が例のお寿司屋さんと似ていたと、ただそれだけの理由である。

もはや、嫌な予感しかしない。アド街ック天国は、念入りに下調べした結果であるでしょうし、うちの近所のあのお寿司屋さんとはわけが違う。

しかし夫のその急な思い付きにより、お寿司スイッチが入った我が家の3人。テンション高めのこの人たちと真っ向から戦い、外食先の場所の変更をする戦力は私には残されていなかったので、仕方がないが流れに身を任せることにした。

私の経験上、見た目が古くて料理がおいしい場合、その古いとされる建物は古くても手入れが行き届いている場合がほとんどで、建物が古く手入れも行き届いてない場合、味もそれなりかそれ以下だったりする。

若い頃は古いお店に入るということが冒険で、それはそれで楽しかった。それなりに美味しいお店もあったけど、ほとんどがハズレで終わっていた記憶がある。そんな時、夫は言った。

「チェーン店の良さというのは、計算された統一の味があって、それをどの店舗で食べても同じように味わえるという利点があるな。」と。

おい、その考えはいったいどこへ行った。

今ならわかる。

建物の修繕にあてる費用の捻出が日々の売り上げからの計上では難しいからこそ小汚いのであって(だから失礼だって)、売り上げが乏しいのはその店の料理の質が問題なのである。おおよそお店の外観まで手が回らないといったところが現実であろう。(あんた誰よw)

夫も、同じように学んできて、同じような解釈のつもりだと思ってきたが違うのか。

そんな気持ちを抱きながらノリノリの3人とテンションの上がらない私とで、家から徒歩5分程度のその寿司屋さんへと向かった。

ちょうど12時に到着。こんなかき入れ時の時間にもかかわらず見渡す限り客が誰もいない。

しかし、入り口には”営業中”と札がかかっている。なんならその札でさえもボロボロだ。

しかし、3人はそんなの気にする余地もない。マグロ・サーモン・イカ~♪と寿司ネタで盛り上がっている。嫌な予感がしつつも、私だって”もしかしたら美味しいお寿司が食べられるかも”という淡い期待を捨てたわけでもない。

そして入口の暖簾をくぐり店の中に入った私たち。

しかし、しかし・・・・・

出迎えてくれたのは、まさかのだった。

私、一瞬入る場所を間違えたかと思ったんだけど、そんなことはないとお寿司屋さん特有の酢の臭いが教えてくれた。

もはやここからは嫌な予感しかない。むしろ、猫が出迎えてくれた時点で引き戻したい。

飲食店で猫。しかも、生魚を扱うお寿司屋さんで猫。猫だよ、猫。ニャーってなくやつだよ?

飼い猫らしいその猫は、平気でカウンターに上り居座る。ここがおいらの席とでも言わんばかりの目つきだ。私たちは座敷に通されたが、他に客らしき人が入ってくる気配もない。

あぁ・・・こんな天気の良い週末のお昼にこのお店にいるのは、私たち家族と、板前さんのじいさん1人と、その奥さんらしき女性、そして猫。

ねぇさすがに、やばくないか?

しかし、子供たち2人は猫に大喜びだ。旦那はのんきにメニューを選んでいる。おい、この状況に疑問を持てよと訴えかけたいが、早くもその奥さんらしき人物が注文を聞きに紙と鉛筆を持ってこちらに来ようとしている。

私としては、一刻も早くこのお店から出たい。しかし、待てよとばかりに猫が寄ってきた。子供たち2人になつくのも早い。おい、計算か?偏見かもしれないが、おそらく雑種であろうその猫。毛もまばらで、この建物と同じく手入れされているかどうかわからない。

子供たちにこれからごはんなんだから触っちゃいけませんよ!と注意したい。

けど、あからさまに汚い!と言っているようで少しためらっていたら、

「ご注文はお決まりですか?」と、奥さんがやってきた。あぁ~もう帰れない。

紙と鉛筆を手にしている。しかし、その注文をとる紙・・・・今日の広告の裏紙だ。それ、うちにも入ってた。

その奥さん、ご注文はお決まりですか?と聞きつつ、今日のメニューはこちらしか・・・と、1,400円の”梅”と書かれたメニューしかないと言う。ここまできたらもはや詐欺レベルである。よくこれで、お店の経営できるなと思うほどだ。

じゃあ、それでいいです!と注文するパパ。

おい、帰ろうよ、まじで。疑問持てよ、ギモン。

その間にも猫は平気でカウンターをうろつく。まさか、亭主・・・、寿司を握る手で猫触ってないよね?監視する私・・・。全然寛げない!!!

数分後・・・・

「おまたせしました~」と、奥さんが握りたてのお寿司をもってきた。

お客もいないからお寿司がでてくるのも早い。全然待ってない。あっという間に目の前に置かれた4人前のお寿司。とりあえず見た目はセーフだった。

一口食べてみる。

シャリが・・・生暖かい・・・。これはアリなのか・・・。

お寿司のネタも、まぁ・・・普通。スーパーでお刺身を買ってきて、酢飯を作って握れば、十分家で食べられるレベルだ。けど、腐ってはない。(どんだけ、冒険したんだよ)

パパに少し睨みを利かせる。私の鋭い視線に気づいたパパは言う。

「大丈夫だよ。食べられるよ。」と言う。外食でその評価ってナシだろう。

そうだった。今までも、夫の思いつきが当たった試しがない。なんだろ、うちの夫って生きていく上でのセンスやら直観やらが、とにかく欠落してる。

自分で言うのもなんだけど、私と結婚してなかったら夫の人生どうなってたんだろ。人間だれしもあるアンテナってやつ。夫からは一本も感じられない。

それでもまぁ子供たちはもくもくと食べている。家に帰ったあともお腹を壊したりしなかったので、とりあえず無傷で生還できた。

今ではその店を通りかかるたび、のん太郎は「あ!ネコ寿司のおすしやさんだ!」と言う。

たまに「ねぇ?今日、猫寿司行こうよ!」とも言われるが、私はもう二度と行くまいと心に固く誓っている。

飲食店における外観、けっこう大事である。

いつもありがとう。

美羽

追記:

たったいま、義母の荷物が宅配便で届きました。昼過ぎに我が家へ義母本体が到着。

今夜から火曜日まで、頑張ります。

続く・・・・。