ご訪問ありがとうございます。みゅうです。
今日は予告していた通り、ピアノの発表会での花束贈呈についてです。オーケストラなどの他の音楽関係の発表会でも同じことが言えますので、参考となれば幸いです。
こうしてピアノ関係の日記を綴っていくと、自分が触れてこなかった芸術分野での習い事を我が子が始めるとなった場合、親がその世界の仕組みを知ることって案外とても大事だなと思うようになりました。
音楽に限らず、茶道・華道・書道、往々にして言えることは、ソノ世界というものは変化というものをあまり好みません。
音楽の世界でいうならば、バッハの時代、ベートーヴェンの時代、ショパンの時代、それぞれの弾き方があって、時代は変わってもそれは普遍的なものとしこの世に存在します。
私は、ベートーヴェンの悲愴を練習していた時、ベートーヴェンの偉大なるその世界に少しでも触れたく歴史(生きてきた背景)を学んできたけれど、それと同じように少しでもその芸術の世界を知ろうとした時、自分からその世界へ近づいてゆく事はとても良いことですね。
それが、たとえ子どもの習い事だとしても、親が一緒に子とその世界へ近づいていく。一緒に知らなかった世界の扉を開ける。そう考えただけでワクワクする。やはり、芸術とは素晴らしい、そして美しいものです。
そんな芸術の世界からしたら、親がピアノを弾けるかどうかなんか関係ないですもんね。子どもと一緒にその世界に足を踏み入れる。知らない世界をわが子とともに知れる。最高ですね。
音楽を音楽として楽しめる時代に生きている私たちは幸せなんです。本当に。
今日は私の大好きな曲の一つ、ラ・カンパネラじっくりと聞いています。
さぁ!本題。
ピアノの発表会やオーケストラのコンサートでの花束贈呈、その舞台裏とは?
よく、(楽器は問わなくても)ソロのコンサートやオーケストラのコンサート、オペラ歌手のコンサートなどで、客席や舞台袖からの花束贈呈ってありますよね。
あれはサプライズ演出などではなく、いつどのタイミングで誰が渡すか念入りに決まっています。だいたいがアンコール前のプログラムの最後の曲が終わったあと、客席からの拍手とともに花束を渡すというのが一般的かなと思います。
オーケストラの場合、メインの曲である最終楽章が終了後、マエストロ(指揮者)と、もしソリストがいた場合は、双方に花束贈呈があります。その花束は楽団一同より、感謝の気持ちをこめて渡します。サプライズ演出ではなく、指揮者にもソリストにも事前に花束贈呈があるという打ち合わせをしておきます。
実は・・・・
私も、オーケストラのコンサートの舞台で大きな花束を1度だけもらったことがあります。その時のプログラムはとにかくホルンのソロが多く、目立ち・・・そして私の練習も大変だった。関係ないが、当時付き合ってた彼にも、ホルンの方が大事なんだねと本番直前でフラレタ。(本当にホルンのせいか?)
とにかくホルンの練習を頑張ってた私の姿をマエストロ(指揮者)は知っており、そしてそのコンサートの本番の出来も本当に良かった。
その演奏会、最終楽章を終え客席からの拍手とともにマエストロへ花束贈呈がいつも通りあったのだけど、花束贈呈後すぐにそのままマエストロが突然私のところへやってきて、自分がもらった花束を今度は私にと、舞台上でその花束を渡してもらったことがありました。
この演出はけっこうあって、ファーストバイオリンの女性に贈られることや、メイン曲のソリストに贈られることが多いのですが、まさか自分が!という気持ちでした。ホルンってマイナーですからね。驚きすぎて、立って挨拶する時にホルンを落としそうになりました(汗)
今までたくさんのコンサートに出させてもらってきましたが、一番の思い出です。あの時の拍手の音と、照明の明るさと、ホルンの音色、今でも鮮明に思い出すことができる。やってて良かった!と心から思える瞬間です。
さてさて、そんなわけで私もたくさんのコンサートを見てきましたが、基本的に舞台上での演者に対してのサプライズ演出というものは、あまり聞いたことがありません。
ではなぜ花束贈呈などのサプライズ演出をしないのかというと、舞台を借りていられる時間は限られており、少しの延長なども許されないからです。大きなホールになればなるほど、当たり前のことです。
もし、サプライズ演出などして、万が一そこでまごついてしまえば、演奏会そのものの進行を遅らせることとなります。これ、最大なNGなんです。
あと、音楽の場面での舞台上のサプライズ演出ってあんまり美しくないんです。これ、アイドルのコンサートなどでしたら盛り上がるのでしょうけど、クラシックの世界はそうはいきません。客席の人たち、なんだかちょっとしらけてしまいそうな気がしませんか(笑)
花束贈呈も美しくが基本ですので、贈呈のタイミングなどすべて台本通りに進んでいきます。
では、個人のピアノの発表会の場合の花束贈呈を考えてみましょう。
個人のピアノ教室の場合の花束贈呈って、アリ?ナシ?
今は、ほとんどのピアノ教室が演者の演奏が終わったあとすぐの舞台上での花束贈呈は禁止しているところが多いです。
理由としては・・・
1、もらえる子ともらえない子の差がうまれてしまうから
2、客席に花束を持ち込むことでの、演奏時の雑音の心配(セロハンなどがこすれる)
3、タイムスケジュールの問題
おそらく1分単位で、ピアノの演奏会というものタイムスケジュールが先生によって組まれています。
その中で、慣れない演者がお友達から花束を舞台上でもらった場合、おそらくそのお友達も花束贈呈には慣れていないので、タイムロスが必要以上に生まれます。その子だけが主役の場合は別ですが、大勢の子が出演する発表会の場合、舞台上での花束贈呈はしない方が良いでしょう。
それに、もらえる子がいると、もらえない子もいる。せっかくの演奏会で悲しい思いをさせてしまう子がいたら、それはとてもかわいそうです。
あと、花束のセロハンの音って目立ちますので、客席に花束を持ち込みガシャガシャさせていたら、この時点でマナー違反かなと思われます。要注意です。
ただ、花束贈呈が許されているピアノ教室の場合は・・・
絶対にサプライズ演出にはしないこと!!
これ、基本です。
ピアノの発表会の花束は、スマート渡してこそ美しいことは説明しました。本番の舞台上で、きゃー!うれしい!知らなかったー!なんていう感情は必要ないので、ここはスマートにいきましょう。出来レースこそ美しい場合が、芸術関係の舞台では多いです。
ピアノの先生に舞台上での花束贈呈がOKか相手の親御さんへ確認をするor先生に確認してもらうこと。
演者にも、演奏後に〇〇ちゃんから花束贈呈があるから、受けとってからもどってきてねと教えておく。などの配慮が必要です。しかし私個人的にはコレ、よほど余裕のある子に限るなと思います。
のん太郎の場合、発表会で自分の曲を弾くだけでもいっぱいいっぱいの中、自分の演奏が終わったら○○君から花束贈呈があるから、そこまでしっかりやれよ!とは、なかなか言えないなと思います。伝えてあったとしても、スマートにできるかは別問題な気がします。
よって、本番のタイムスケジュールとして、もともとこういった花束贈呈の時間が組み込まれていないピアノ教室の発表会の場合は、花束贈呈は避けた方が無難です。
ではいつ渡したら良いの?
招待された発表会、お友達にスマートに花束を渡したい
じゃあ、どのタイミングが一番スマートなのかと言うと・・・・
1、演奏終了後
2、受付で預けておく
この2つが基本です。
子どものピアノの発表会であれば、その子の出番が終わってしまえば、花束をお渡しできるチャンスがあるかなと思います。それでも、演奏会が終わるまでは静かにしておきたいので、全ての演奏が終了したあとなら確実ですね。
それと、受付に預けるというのも一般的です。その時はメッセージを添えた方が良いですね。
受付が無い場合の発表会ですと、演奏会終了後に渡してあげる、もしくは控室で渡してあげるという方がスマートです。
これは、ピアノの発表会だけではなく、オーケストラなどの演奏会でも同じことが言えます。実際のところ、受付に預け、演奏会終了後に演者が受け取るという形が、結局のところ多いかなと思います。
お手土産の相場は・・・?花束以外、何をあげたら喜ばれる?
一般的なピアノの発表会の場合は、未就学児だったら500円~1000円程度が良いかなと思います。ミニブーケなども喜ばれます。花束以外なら、日持ちする焼き菓子などが良いですね。
しかしながら花束ってうれしいものです。演奏を終了した後に、直接招待したお友達から手渡しで受け取れないとしても、気持ちはしっかりと届きますし、演奏後の花束ってなんだかうれしいものなんですよね。
あと、私なら焼き菓子もうれしかったです。演奏会ってすごくおなかがすくので、楽屋でありがたく食べちゃったりしてました(笑)
小学生以降の金額の目安としては・・・
小学生や中学生や高校生に贈る場合は2,000円~3,000円。友人や先生に贈る場合は3,000~10,000円が目安かなと思います。連盟で送っても良い思います。けれど、一番は気持ちですからね。
手ぶらだっていい!来てくれただけでもうれしいものなんです。自分の演奏を誰かにきいてもらえるってそれだけでより頑張ろうって思えます。この当日まで何カ月、何時間もかけて練習を積み重ねてきてますからね
子ども同士の場合なら、発表会でのマナーとして気持ちのこもった贈り物をするということを教えられますので、少額でも何かお手土産があると、双方にとって良いかもしれませんね。
以上です。
いつもありがとう。
美羽