ADHDの子供を育てるということ

長男5歳を『育てにくい子』ではなく『育てにくいところがある子』と思うようになる

ご訪問ありがとうございます。みゅうです。

前回の日記の続きです。

長男、5歳児健診で引っかかる。けれど本当に『育てにくい子』なのか

↑こちらから先にお読み頂ければと思います。

(だいぶ読みにくい内容だったので、手直ししてあります)

5歳児健診実施後のん太郎は待合室で待機し、私のみ診察室へもう一度入る。

医師と保護者との面談、私が5歳児健診で得たもの

医師からは具体的に保育園での様子などを聞かれ、答えていく私。

カルテに淡々と記入していく医師。

そして先ほど使用していた質問項目の用紙の端には、その医師の字で「落ち着きがない」と、書かれており、その文字の下には二重線がひかれていた。

そして、急に医師から疑い病名が告げられる。

「ADHD、グレーゾーンの疑いがあるので、このまま心理相談へうつってください。」と。

え・・・?

急に告げられた診断、ADHDグレーゾーン。しかし、その診断をつけるのは、さすが早すぎないか?これが5歳児健診なのか?

医師から、何の前触れもなく長男5歳のん太郎はADHDグレーゾーンの疑いがあると言われた私。

母親であれば、ADHDという病名はメジャーなものなのか?知ってて当然の言葉なのか。だから意図も簡単に、医師はその言葉を告げることができるのだろうか。

私は医師に

「ADHDと考えられた根拠を教えてください。」

と、率直に聞く。

私の問いに医師は「まだグレーという意味ですからね。」

と、返答。

そして、ADHDについて詳しく書かれていると思われるパンフレットを差し出される。そのパンフレットを渡しに手渡しながら医師は言う。

「帰りに心理相談の予約をとっていってくださいね。今日の診察はこれで終わりです。」と。

まるで風邪の診断をつけるかのように、その医師はADHDの疑いという。

しかし私はハンマーで頭を殴られたような、心臓がえぐられたような・・・・ものすごく苦くそして心は鉛のように急に重くなる。

それは、まるで癌告知かのようだった。

私の気持ちとは裏腹にとてもあっさりとしたインフォームドコンセントだった。

ADHD・・・・。医師は意図も簡単に言うんだな。

しかし、私は思った。

私はここに自分が安心したいがために来たのだと。本当に今日の全てがのん太郎のためだったのだろうか。

”なんでもないですよ。正常の発達ですよ。それでも育児における心配があるなら、育児の相談にのりますよ。”

きっと、こう言ってもらいたかったのだ。そんな自分が情けない。

そして、言われるがまま心理相談の予約をする。

やり場のない気持ちとのん太郎との5年間

帰り道は、のん太郎との5年間で一番悲しい気持ちになった。

なんで、うちだけ・・・

もっと育てやすい子を育てたかった・・・・と、色んな感情が芽生える。

その反面、やっぱりだったかぁと思う自分もいる。

小学校は大丈夫だろうか、お友達との関係は大丈夫なんだろうか、もはや不安しか生まれない。

しかしそれと同時に、あんな一回のテストで、しかも20分たらずのん太郎を見ただけで何がわかる!と、怒りにも似た感情も芽生える。この気持ちにどう折り合いをつけていいかわからなかった。

家につく。一呼吸おいて、医師から受け取った冊子を見る。ADHDとは・・・

*活発で行動力がある

*興味があるものに関してはものすごい集中ができる

*発想が感性が豊か

*素直でひとなつっこい

*落ち着きがなく、じっとしていられない。

*興味がないと、取りかかれない。続けられない。

*人の話を聞いていない。忘れる。

と、書かれている。

正直なところこうやって文字だけで見ると、非常にのん太郎にあてはまるなと思う。しかし、少し冷静になるとこれらを個性というかそれとも発達障害というか、それはそれでとても難しいところだなとも思う。

それに実際のところ、就学後にならないとわからない要素がたくさんある。

すすめられた心理相談は受けてみようと思うが、今一度わたしものん太郎との付き合いを考えていく必要がありそうだ。

寝かせつけの時、健診時のことをのん太郎に聞いてみた。

「ねぇ、なんで先生の前でいすをクルクルとさせたりしたの?なんでそういう時に、じっとして人の話をきけないの??」と。

しまった・・・語尾が強くなってしまった。

下を向くのん太郎。タイミング悪く麦茶が飲みたいと泣きだす下の子。仕方なしにいったんのん太郎のもとから離れる私。のん太郎は、自分は怒られていると思ったのだと思う。

リビングで下の子の世話をしている時に、のん太郎が私のもとへやってきた。

「ママ、わかったことがある。なんで、じっとしてられなかったか、にいにわかったの。」

と、言う。

私ものん太郎の目線を合わせて、どうして大切な場面でじっとしていられないのか聞く。怒ってはいないけど、それは聞きたい。

すると・・・

のん「あのね、病院のお椅子ね・・・」

私 「うん。」

のん「実はねクルクルと回る椅子でね・・・・」

私 「うん、知ってる・・・・」

のん「だからにいにね、自動的にクルクルと回っちゃってたみたい・・・。」

自動的・・・・自動的・・・・・やばい、頭の中でのん太郎の言葉がこだまする。

神妙な顔で診察中に落ち着きなかった自分の行動理由を考えた結果が、自動的って・・・。

んなことあるかい!!

突っ込むより先に笑ってしまった私。笑うママを見て安心して、はにかむのん太郎。

数日たった今でもじわじわくる。自動的にクルクルまわる椅子だったって・・・いかにも、のん太郎らしいその発想に叱る前に笑えてくるわ・・・。けど将来、大丈夫かしらね・・・。

5歳児健診から1週間。母親としての私の気持ちの変化・・・

ここ最近はずっとね、のん太郎はなんでこんなに育てにくい子なんだろうと、彼に反抗されるたびに思ってた。なんでだろうって・・・・。

けどね、今回の健診を経て少しずつ私の気持ちの変化が訪れたの。

少し前の日記で、のん太郎は10この楽しいことがあっても、1つの嫌なことがあれば、その10個の楽しかったことの全てを台無しにするような反抗的な態度をとると書いたけど、たとえ1つの嫌なところがあっても、10個の楽しかったことは消えてなくなったわけではないんだなと思うようになった。

どんなに楽しく公園で遊んでいても最後の最後、帰るのが嫌でぐずぐずで、しまいには「ママ大嫌い!まだ全然遊んでないのにママの意地悪!」となる時があって、私はそんなのん太郎の態度が嫌で嫌で、あんなに楽しく遊んでいたにもかかわらず最後の最後がそれかい!!って怒ることが今までたくさんあった。きっとこれからもたくさんあるだろうとも思う。

けど、だからと言ってその公園で楽しく遊んでいた時間がなくなったわけではない。ぐずられた時は、楽しかった時間さえもまるで無駄だったかのように感じていたんだけど、それは違うのかもしれないと考えるようになった。楽しく遊んでいた時間は何一つなくなっていない。その時間が無駄になったわけでもない。

うん。ぐずられても、楽しかった時間はなくなってなんかいなかった。

そうは言ってものん太郎は育てるが大変。かなり大変!けっこうしんどい時もある。

けど、健診を経てのん太郎は『育てにくい子』じゃなくて、『育てにくいところがある子』なんだろうなと思うようになった。

だからこれからは育てにくい子じゃなくて、育てにくいところがある子として、小学校に向けて直すべきところは向き合い、良いところはのばしていければよいなと、最近はもはや開き直りレベルである。

この1週間、ADHDのグレーゾーンかもしれないと言われてから、あらためてのん太郎との時間を過ごしていたら、可愛いところもいっぱいあるんだぞって思うようになって、5歳児健診、受けてみてやっぱりよかったなと思ってます。(どんだけプラス思考やねん!)

さてさて昨日のこと。

健診から1週間たち、受けてきました!はじめての心理相談。

そして、これがまたおもしろいことになりました。さすがのん太郎です・・・。まぁ、やっぱりちょっと変わっているんだろうなとは思うけど、育て甲斐もあるなと。

それに私自身、心理相談に対して色々と思うこのともあったので、このまま書き続けていきますね。

この話、まだまだ続きます。

いつもありがとう

美羽